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東洋医学は、古代中国の思想を背景に発達してきた伝統医学です。
湯液の薬物療法(日本では漢方と呼びます)、鍼灸按摩療法、食物療法の三法で構成されており、人がもつ自然治癒力を活用する医学といえます。
そのひとつ鍼灸医学のルーツは、新石器時代にさかのぼり、最初は竹や石基などを用いて痛みを取り除いていました。その後、金属の発明により現在の鍼灸の原型ができ、厳しい自然の中で病気と闘って得た教訓と、膨大な臨床例を集大成して鍼灸医学は継承されてきたのです。現代最古とされる医書「黄帝内経」にも記され、ここから鍼灸の世界が開花していきます。
東洋医学では、未病…未だならざる病、という考えがあり、病気になる前の体の状態のことを言います。病気は突然なるものではありません。しかし、長い間に、疲労、ストレスなどさまざまな経過により、体は弱っていきます。そんな体を病気から守っているのは、「自然治癒力」。この力が正常に機能することは、病気から守ってくれるものです。未病それは病気ではないけれど病気になる前の状態。「未病を治す」ということは、最近注目されている予防医学のことなのです。
東洋医学では、人間のもつ自然治癒力を引き出しながら、病気を治す一方、未病を治す力にも優れています。
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自分の健康は自己管理をする時代。それは病気にならない身体を作るということでもあります。その目的に合致しているのが、未病を治す鍼灸治療です。体内のバランスを整え、病を治し、また病になりにくい体に整えることに優れているから。これからは病にならない体のために、自己管理と未病を治すという相乗効果が大切です。
時代の流れは、西洋医学のみの医療への見直しの時期にあります。人間の体を総合的に見つめて治療を施す東洋医学が、対症療法に終始しがちな西洋医学を補い相乗効果を求める統合医療として注目されています。
東洋医学・鍼灸はいまや中国から、世界各国へ広がっています。2006年にWHO(世界保健機関)により、経穴部位(ツボの位置)が標準化され、東洋医学は国際化へむけて第一歩をふみだしました。アジアから世界へ。新しい時代をむかえようとしています。